何も感じないフリをするために

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まるで死体みたい。 始めにそう思ってから、私はよく“死体ごっこ”をするようになった。 死体ごっこというと、すごく危ないことに聞こえるけれど、ただ出来るだけ、何もしないことをするだけだ。 私はむしろ肯定的に、床に、畳に、寝そべって、それをする。 そうして、心に身を任せいる。 ほんとうに不思議なことだが、たまに心と脳みそは別のことを考えている時がある。 一分間に、5Lの血液を運ぶだけのたかがポンプが、どこにそんな脳みそを持っているのだろう。 モヤモヤが、ジュルジュルと、脳にまるで滝登りのように上っていって、それを脳みそがイメージにする。 それは、私が銃で撃たれるところだったり、首を絞められるところだったりする。 そうして私はそのイメージのまま、目を開けたまま、ただひたすらボケーッとするのだ。 そう、まるで死体みたいに。
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