セキララ片想い

何も感じないフリをするために

そう唐突に、ケータイがaikoの「夏服」を歌いだしたけど、私は気にしないことにした。もう、なんか期待することにも飽きたのだ。いろんなことに、自分自身にも、もちろん相手自身にも。

驚いたことに、私はもうすでに、これぽっちも彼のことを好きじゃなかった。

だって、彼は、最初からこれぽっちも私のことを好きじゃなかったから。だから、好きでいるのも、嫌いになるのも、どーでもよくなるのも、それは、全部全部私次第だ。私はそれを不思議だとも思うし、なんとなく「当たり前」だとも思った。