第一話

19/19
前へ
/86ページ
次へ
「危ねえなあ」 「全くじゃ」 「??」 少女は周りを見回している。状況が理解出来てないらしい 「修太はな、お主を助けるためにお主より先に落ちたのじゃ」 「!!」 「そして、お前を上手くキャッチしたわけだ。」 「待ってください!屋上からココ(校庭)まで15メートルあるんですよ!!落ちて生きてるわけがないじゃないですか!」 「そうじゃ。だから修太は右指の小指で着地し、全ての衝撃とダメージを小指だけで受け止めたのじゃ」 「おかげで小指が折れちったぜ。指切りげんまん、暫くの間出来ねえな」 俺は小指抜きでグーを作る 「そんな、嘘でしょ!?出来るわけが・・・」 「お主、一つだけ覚えておけ」 「それが出来たからお前は生きてるんだぜ?」 俺と美羽はゆっくりとその場を立ち去った。 「せ、せめて名前を!」 そして、二人は立ち止まった。 「桜日修太と」 「柳之坂美羽じゃ」 そして、二人はまた歩みだす。未来へと向かって・・・・・ 「昼飯食い損ねちまったな」 「そうじゃな、ではジェリービーンズ食べるかの?」 「そりゃ、いいや。 ハハハハハ」 「フフフフフフ」 「「ハハッハハハハハ」」 その日の校庭は笑う男女の笑い声で絶える事が無かったとか・・・・・
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4427人が本棚に入れています
本棚に追加