4427人が本棚に入れています
本棚に追加
「危ねえなあ」
「全くじゃ」
「??」
少女は周りを見回している。状況が理解出来てないらしい
「修太はな、お主を助けるためにお主より先に落ちたのじゃ」
「!!」
「そして、お前を上手くキャッチしたわけだ。」
「待ってください!屋上からココ(校庭)まで15メートルあるんですよ!!落ちて生きてるわけがないじゃないですか!」
「そうじゃ。だから修太は右指の小指で着地し、全ての衝撃とダメージを小指だけで受け止めたのじゃ」
「おかげで小指が折れちったぜ。指切りげんまん、暫くの間出来ねえな」
俺は小指抜きでグーを作る
「そんな、嘘でしょ!?出来るわけが・・・」
「お主、一つだけ覚えておけ」
「それが出来たからお前は生きてるんだぜ?」
俺と美羽はゆっくりとその場を立ち去った。
「せ、せめて名前を!」
そして、二人は立ち止まった。
「桜日修太と」
「柳之坂美羽じゃ」
そして、二人はまた歩みだす。未来へと向かって・・・・・
「昼飯食い損ねちまったな」
「そうじゃな、ではジェリービーンズ食べるかの?」
「そりゃ、いいや。
ハハハハハ」
「フフフフフフ」
「「ハハッハハハハハ」」
その日の校庭は笑う男女の笑い声で絶える事が無かったとか・・・・・
最初のコメントを投稿しよう!