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「実はのぉ、最近帝国に不穏な動きがあってのぉ………」
「それに備えて俺が学院ですぐに戦力になる生徒を集めろ……と?」
「うむ、そうじゃ…しかしもう1つあってのぉ。学院にある、秘蔵の魔宝具を守ってもらいたいのじゃ。」
「分かりました。……で、さっきも聞きましたが、何年生に転入なんですか?」
「……一年生じゃ。」
「一年生ですか……分かりました。……ジェシカも一年生だよな?」
「内緒よ……」
「内緒かよ!」
「まぁ、いいじゃないか……入学式は明日だからのぉ。」
「分かりました。それでは失礼します。」
そう言ってルシエルは部屋をあとにした。
「ジェシカよ……馬鹿弟子を頼むぞ。」
「当然です。……ルシーは絶対に私が守ります。」
そう言ってジェシカも部屋を出ていった。
「一応、この任務はSSSランクなのを言うのを忘れてしもうたわ。フォフォフォ」
ルマハルの呟きは誰の耳にも入らずに虚空に消えていった
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