disc 1 prolog

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「オイ…ライグ… 何故、俺の手を掴む?」 俺の手を掴んだのは、もちろんライグ・ヘルミナスその人である。 「いやいや… 俺さ、違う国から来たもんだから住む場所が無いんだよね! だから向こうに戻るまで、お前の家に泊め…ぐふぇっ!!!」 ライグが話し終わる前に、俺はライグの顎に蹴りを放った。 …正直、あんな意味の分からない変人を家に泊めれる筈がない… しかも違う国って…おもいっきり日本語話してんじゃん… 俺は、気を失ったライグに目もくれず、アパートに向かって走り去った。 しかし 俺が走り去った場所で、気を失った筈のライグがニヤリと笑った事に、俺は気付いていなかった。
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