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「オイ…ライグ…
何故、俺の手を掴む?」
俺の手を掴んだのは、もちろんライグ・ヘルミナスその人である。
「いやいや…
俺さ、違う国から来たもんだから住む場所が無いんだよね!
だから向こうに戻るまで、お前の家に泊め…ぐふぇっ!!!」
ライグが話し終わる前に、俺はライグの顎に蹴りを放った。
…正直、あんな意味の分からない変人を家に泊めれる筈がない…
しかも違う国って…おもいっきり日本語話してんじゃん…
俺は、気を失ったライグに目もくれず、アパートに向かって走り去った。
しかし
俺が走り去った場所で、気を失った筈のライグがニヤリと笑った事に、俺は気付いていなかった。
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