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「はぁ…最後の一言か?
そうだな…」
陽炎の騎士は深く考え込むようなポーズを見せる。
「ふん…時間を稼ぐ気か?
さっさと言え…そろそろお前を殺してスッキリしたいんでな!」
「…そうだな…
もう…いいか…
最後の一言は…
あばよ!馬鹿共だ!!
【古代魔法・ディメンジョン ゲート】」
「なっ!逃がすか!」
代表らしき人物は持っていた剣で切りかかるが…
振るった剣は薄皮を一枚斬り、血が空を舞う。
だがすでにそこには、陽炎の騎士の姿は無かった。
「クソォッ!
まさか古代魔法を使ってくるとは…
まぁいい…どうせろくな場所には転移できまい…」
陽炎の騎士がいなくなった場所には、取り逃がした男の悔しげな声だけが虚しく響いていた。
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