disc 1 prolog

9/14
前へ
/74ページ
次へ
「あっ! もう11時半になっちゃった! 私帰るね。バイバイ!ナガレ君♪ あっ!今日は気を付けるんだよ!」 詩織さんは親が迎えに来てるらしく、俺に手を振りながら帰って行った。 「ふぅ…今日は不幸があるって言ってたけど、 …今日もあと30分で終わりだしな…」 俺は詩織さんの忠告を全く気にする事も無く、バイト先を後にした。 「11時50分…結局何も無かったな…」 俺はアパートまであと200㍍ほどの地点でぼそりと呟く。 心の中では、何も無かった事につまらなさを感じていたのだろうか… いや、ただくだらない日常に刺激を求めていたのだろう… そんなことを考えながら歩いていると、 視界に黒い物体をとらえた…
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加