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「あっ!
もう11時半になっちゃった!
私帰るね。バイバイ!ナガレ君♪
あっ!今日は気を付けるんだよ!」
詩織さんは親が迎えに来てるらしく、俺に手を振りながら帰って行った。
「ふぅ…今日は不幸があるって言ってたけど、
…今日もあと30分で終わりだしな…」
俺は詩織さんの忠告を全く気にする事も無く、バイト先を後にした。
「11時50分…結局何も無かったな…」
俺はアパートまであと200㍍ほどの地点でぼそりと呟く。
心の中では、何も無かった事につまらなさを感じていたのだろうか…
いや、ただくだらない日常に刺激を求めていたのだろう…
そんなことを考えながら歩いていると、
視界に黒い物体をとらえた…
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