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「起きろ!この時間に起こせって言ったのてめぇだろーが!!」
ケータイのアラームが部屋に鳴り響く。
だが、このケータイの持ち主である少年は起きる様子を見せず熟睡している。
普通のケータイなら主が起きて止めるまで鳴っているだろうが、このケータイはそうではなかった。
「起きろ、このボケェ!!」
怒鳴り声と共に鈍い音が響いた。
ケータイが机の上から跳んで少年の頭を叩いたのだ。
「いてぇっ!いきなり何するんだよ、ケータイ!」
たんこぶが出来た頭を押さえながら少年はケータイを睨みつける。
「起きないのが悪い。さっさと支度しろ。また真奈に怒られるぜ」
「面倒だな~…サボっちゃダメか?」
「また、まことに全部任せるつもりか?生徒に任せきりじゃそのうちお前解雇されんぞ」
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