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自転車を走らせて健斗は東亜学園に向かっていた。
「健ちゃん乗せて」
ふいに少女に話しかけられ、自転車を止める。
「うおっ!いきなり止まんな!」
ケータイが落ちそうになり、健斗は慌ててケータイを受け止め、少女を見る。
「川城先生だろ、日野崎。おはよう。落ちないように乗ってろよ」
「はーい、ありがとう、健ちゃん!」
嬉しそうに笑い、真奈は自転車の後ろに乗る。
「川城先生って呼べ」
「イヤです!レッツゴー、健ちゃん!」
「はぁ…」
小さくため息をつき、健斗は再び自転車を走らせた。
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