住む世界の違う2人

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家に帰り奈美にブルーでの話しをした。 私は落ち込んでいたし奈美も慰めてくれるかと思っていたら答えは全然違うものだった 「ヤクザならお金持ってるんじゃない?! うちの店にもお客さんで何人か来るけどみんなお金たくさん持ってるよ!」 「でもやくざだよ…」 「千恵は頭が堅すぎ!ヤクザとの恋愛なんて珍しくないじゃん! 実際うちの店の子も帰りは毎日組員が車で迎えにきてるよ。姐さんお疲れ様です!なんて言われながら車に乗って帰るの!なんかめちゃくちゃかっこよくない?」 「奈美…映画の見過ぎだよ。私は普通の恋愛がしたいの。 ヤクザなんてだめ!親が悲しむもん。 健ちゃんの事は今日限り諦める」 「千恵は真面目すぎるんだよ。 別にたまに遊ぶ友達としてならいいじゃん」 「ブルーで会って一緒に飲むぐらいならいいけどね。 あの店は好きだし」 「そういえば面接は?」 「明日行ってくる。週2のバイトだけどね」 「水商売って結構面白いよ。奥が深いの。いろんなお客さんも来るしね」 明日の面接の事で頭の中はいっぱいでブルーや健ちゃんの事は忘れかけていた
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