一話 幻想郷

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「記憶喪失?」 何とか誤解を解いた俺は、自身の事情を話した次第で…… 「はい。で近くにあったあなたの家に来た、という訳です。」 「そう…………う~ん、もしかしたらあなた外来人かも……」 アリスさんは少し考えて曖昧だが自らの結論を出した。 外来人ということは、ここは俺にとったら外国ということか? でも何故? いや、ただ記憶を失ったから外来人というのは余りにも軽率じゃないか? 言語も通じているようだし。 「なんで?って顔してるわね。そうね………あなた、一般教養は解るって言ってたわよね?」 「はい、一応は……」 「じゃあコレは解るかしら?」 そう言うと彼女は一本の大木に向かって七色の何かを放った。 「……え?」 その『何か』は大木に直撃。 凄い爆発音と共にその大木は倒れてしまった。 「……は?」 「うん、決まりね。あなたは外来人よ。」
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