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そして、アリスさんからこの世界のことを聞いた。
幻想郷
人間と妖怪、さらには亡霊などが共存する世界
幻想なる者たちが、集まる世界
博麗大結界という結界による、外の世界との隔たり
『神隠し』なる物の正体
はっきり言ってスケールがデカすぎる。頭がついていけない。
「亡霊はともかく、妖怪って、あの化け物みたいなヤツか……。そんなのまで居るのか……」
「あら、私も人間じゃないわよ?」
まさか、まさかのカミングアウトである。
「えっ!? キミみたいな可愛い子が妖怪!? ウソ!?」
「……か、可愛いって。っと、とにかく、あ、明日には博麗神社に行くわよ!」
何故か頬を赤くして言うアリスさん。
ん?ちょっと待て。明日?
「えっと、今からじゃあ駄目なんですか?」
出来れば早いところ真実が知りたい。何故こうなったのかを……
俺がそう考えていると、アリスさんは呆れたように言い放った。
「あなた死にたいの? 今からだと確実に夜になって、妖怪がウヨウヨ出てくるわよ? ま、その点、私の家の周りには結界張ってあって、寄り付かないようにしてるけどね。」
そうか……、それじゃあ仕方ないな。
じゃあ今日は野宿かな。アリスさんの家の近くだと平気そうだし。
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