一話 幻想郷

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振り向くと、今にも殺してやるわ的なオーラを放った少女が立っていた。 「誰? 何の用でここに来たのかしら? 返答次第では……」 恐らく、この人が…… 「えっと、アリスさん?」 彼女は、何で名前知っているの?と言わんばかりの疑いの目をこちらに向けてきた。 「あー、あの、この子が言ってたから、アリスの友達?って。だから多分あなたがそうなのかなと……」 「シャンハーイ。」 すると、例の人形がフヨフヨ浮きながら、アリスさんの元へ近づいていった。 「あっ、上海! 大丈夫!? 変なことされてない!?」 変なこととは何だ?何かあなた、物凄い失礼なこと言ってない? 俺にそんな趣味はないぞ? ……ていうか上海って名前だったんだ。 とりあえず、色々な事に混乱しながらも、一旦、気持ちを落ち着かせる事にした。
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