無月

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「昔話」 幼い頃 私はクラスで 『透明人間』に        なりました。 お昼は1人、 誰も教室には居ません。 けれど、1人だけ 机で読書をしている 子がいました。 「どうしているの?」 私は聞きました。 「読書をしているの」 その子はそう言いました。   私は隣に座り、 嬉しくなりました。 教室に1人じゃないのが 嬉しくて。 気づかってくれて ありがとう。 そうじゃないかもしれないけど、あの時の           私にとっては光でした。    今はどうしてるか わからないけれど、 いつか会ったら 「ありがとう」 って伝えたい。 幼い頃の私から君へ 『ありがとう。』 (ミニ小説みたくなりました。長い文章を読んでくれてありがとう😃)
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