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「起きて。」
俺は今夢の中。
楽しい楽しい夢の中であるはず。
何か、現実に引き戻されるような雑音が聞こえた気がする。
ま、気のせいでしょ。
雑音を無視して寝続ける。
「神影!神影ー!」
なおも入りこんでくる雑音に耳を塞ぎ必死に抵抗する。
『俺は!俺はまだ、夢の世界にいたいんだあ!』
「起きてんじゃん。」
『いいや!俺は起きていない!断じて起きてはいない!ほら!こうやって目を閉じれば夢の続きが・・・。』
俺は枕に頭を沈めた。
『リピートォォォ!!リピートリピートォォォ!続きが見れない!』
「うるさいわ!諦めろ!」
ゴンッ!
頭に響く音と共に全身に痛みが走るくらいの激痛が頭に来た。
『ッテェェェェ!!』
「神影が起きないのが悪い。」
『だからって天力込めた拳骨すな。』
「だって、天力込めないと全然痛くないじゃん。」
『天力はただ痛いだけじゃなくて響くの!てか、痛さを求めんな!』
「神影が起きないのが悪い。」
『後5分~・・・とか言わないだけいいだろうが。』
「もっと質悪いわ。」
ゴンッ!
『ッテェェェェ!だから殴んなよ!』
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