―SOUL―

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ヒリヒリ・・・ 俺は2つ出来た頭の瘤と、自分の守護天使であるアイリンを連れて一階に降りた。 『おはよー。』 リビングに降りて挨拶した。 「「おはよー!」」 リビングからは元気な声が返って来た。 ココは孤児院。 両親が死んで身寄りがいないとか、両親に捨てられたとか、様々な理由で孤独になってしまった子達の新しい家。 俺がここでは一番年上。 俺を含めてココには合計で5人の子供が暮らしてる。 小学2年生の沙耶。 小学5年生の翔太。 小学6年生の瑞希。 中学2年生の啓介。 みんな明るいけどそれぞれ過去に暗さを持ってるんだ。 「おはよう!アイリン!」 「ルーラ!ライ!おはよう!」 どうやら守護天使達も朝の挨拶をすませたらしい。 守護天使ってのは・・・ 「朝ごはんよー!」 この孤児院の院長である麻子さんが大きなトレイに朝ごはんを運んできた。 「おおっと!」 余りに大きなトレイなのでバランスを崩して転びそうになる。 「全く。麻子、おまえはもう少し慎重になれ。」 麻子さんの守護神サイが麻子さんを支えながら言った。 「ただドジなだけなのよぅ。」 ・・・それもどうかと思うけど。
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