二章***始まり

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~数時間前~  今日も気分は絶好調。志望高校への合格が決まった俺、速風瑞樹は親友の達也と給食を食べていた。  だが、そんな俺を知ってか知らずか、目の前の達也は眠いのか目を閉じた状態で俯きながら器用に魚をむしって食べていた。  まあいつものことであるのだが……なんか気にくわない。 『タッチャン、食べるときぐらい起きろよ。よくそんな風に魚を食べれるよな』 『……』  そんな俺の問いかけにも、全くというほど達也は反応しない。  くそーー。何でこんなに食べれるんだ。普通なら食べれないし、食べれられたとしても少しはこぼすだろ。 こいつは超能力でも使えるのか?いや、流石にそんなことはないか‥‥  俺は立ち寝っていうのは聞いたことあるけど、さすがに食べ寝というのは聞いたことがない。 『テンションが下がるから反応ぐらいしろよ。寝てても「放送うるさい」ってよくキレるくせによ……』 『……。』  二回目の問いかけにも全く反応はなく。イラッと感じた。  "チッ"…  まあそういっても、変わった試しはないが……
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