プロローグ

1/2
前へ
/18ページ
次へ

プロローグ

バリアトル大陸シトリア王宮―――。 「なにっ!!カイが逃げただと・・・!?」 いきなり第38代国王、エルジ・シトリアが立ち上がる。すると近くでたっている兵士らしき者が「はい」と返す。 「なんだと・・・?!確かにあいつには逃げないよう魔力吸収装置と束縛機を付けてたはず・・・。いくらあいつでもそんな事ができるはずが・・・・。」 国王はそこまでいうと驚き前―兵士の向こうを凝視した。兵士も何かを感じたように後ろを見た。 ―――そこには青い髪青い瞳の10歳位の美しい美少年がいた。 多分、この少年が、国王がいう『カイ』という少年なのだろう。 しかし2人が驚いたのはそんな事ではなかった。 「お・・・前、その魔力は・・・」 少年からは普通では、あり得ない程の魔力が溢れでているのが肉眼でも確認できる程あった。 「化け・・・も・・・の・・・」 兵士が後退りながら途切れ途切れいう。 すると少年は怒る事も悲しがる事もせず静かに静かに―― ――――笑った。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

281人が本棚に入れています
本棚に追加