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『眞白が、自分の―…』
永遠が、お見合い相手の"日下 眞白さん"の名前を呼び捨てにした。
たったそれだけの事が、こんなにも苦しい。
《私、サイテーだよ…。》
どんなに拒んでも、私の心に浮かぶ"黒い気持ち"は、どんどん広がって行く。
今まで私は、そんな醜い心を持つ女になんて、絶対にならないと思っていた。
だけど、ダメだ―…。
独占欲は、日に日に増して行く。
誰かに固執するなんてこと無かった。
永遠の側に居ると、私が私でいられなくなる様で…
凄く、怖い。
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