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「俺は今日はサボる。邪魔するな」
進はそう言うとまた布団に転がった。
「あんたねぇ、今日はって…それいつもじゃない!!このままじゃ高校卒業出来ないよ!」
強気な口調で葉子が返す。
「別にどーでもいいし…」
葉子は心の中で悪態をついた。進はなにかあるとすぐにどーでもいいと言う言葉で逃げ出す。昔から知ってるクセだが最近は特にヒドイ。
「はぁ…」
深い溜め息をつく葉子。ここでいつもなら諦めて自分だけ学校に行くのだがもう8時20分、今から行ったらどんなに走ろうが絶対遅刻。
「そっか、じゃあ私もサボるわ」
「は?」
進は思わず聞き返す。
「だから私もサボるから。だってこれから行ったら絶対遅刻だもん。怒られんのやだし」
そういうことだからと葉子は早口で言うと鞄から携帯を取り出し、メールを打ち始めた。
「よし。学校への連絡終了」
それだけ言うと携帯をパタンと閉めた。
「せっかくサボったんだからさ、どっか出掛けない?」
沈黙。
「お前…なにが狙いだよ…」
進はしばらくするとそう葉子に返した。
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