暑い空気と冷たい木の棒

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いくら木陰の公園のベンチとはいえ少し涼しく感じる 程度で、実際の温度はそこまで変わっておらず チューブの外側の水滴がポタリとピンク色のスカートに垂れる。 水滴で湿った生地はピンクから赤に近い色に変わった。 「いいだろー!もう一本もらってくる!」 彼はその生地の色よりも赤みを帯びた頬で今度は にかっと元気よく笑うと、黒光りしたランドセルを 放り投げて駄菓子屋へと走っていった。
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