暑い空気と冷たい木の棒

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「暑いね・・・」 「うん・・・」 なんてことのない会話。 それがなんとなく嬉しい。 既に水と化したアイスを、チューブをかたむけて 口に流し込むように一気に飲んだ。 甘い。口の中を包む甘ったるさに、 一気に飲まなければよかったと小さな後悔をした。 気づけば視界が暗くなっている。 それが目の前に人が立っているからということには 前を向いてようやく気がついた。 「ほら!お前らにやる!」 さっき駄菓子屋に走っていった彼の手に握られて いるのは2本の棒アイス。 「ありがとー!あれ?でも何で2本?」
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