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今年の春
私はお兄ちゃんに会いに岐阜県まで来た。
そこは、桜の木がびっしりとあり、まるで桜の森のようだ
―ピーンポーン―
「おにーちゃん!!遊びに来たよー」
「お、空弥!よく来たな。さぁ入れ」
「おじゃましまぁーす♪」
玄関にはキレイな満開の桜の絵があった。
地面に落ちた花びらがまるで桜のじゅうたんのようだ。
横には茶色の家の模型があった。
「これなに?」
「ん?ああ、これは合掌造りの模型だよ」
「合掌造り?」
「合掌造りとは、白川村にある世界遺産だよ」
「へーそうなんだ」
空弥は辺りを見ながらリビングへ行った。
そこには大画面の薄型テレビ、ふわふわの黒いソファーなど、いろんな家具が沢山あった。
「大きい部屋だねー」
「だろ!俺が一生懸命働いて稼いだ金だからな!」
「嘘つけwお父さんからお金いっぱいもらったんでしょ?」
「うっ・・・」
「さっ、ご飯作らんとなっ・・・」
黎弥はごまかすようにキッチンへ行った
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