偽りの『普通』

8/14
前へ
/220ページ
次へ
「お疲れ~。たまにはちゃんと食えよ」 ありがたいことに、ここの料理長と仲良くなって賄いを腹一杯食べさせてもらっている。 時間は深夜二時。 一介の高校生がうろうろしていていい時間ではないが生きるためだ。 夜は深く、月は天に高い。 澄んだ冬の冷たい空気が肌を刺す。
/220ページ

最初のコメントを投稿しよう!

992人が本棚に入れています
本棚に追加