偽りの『普通』

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「お~起きたな寝坊助」 「んん、ああ。あーくそ、ねちまったか」 「おうよ、あんまり堂々と寝てるもんだから先生も諦めてたぜ?」 「まじか、やべぇ。最近只でさえ勉強してないってのに………。つか、わかってんなら起こしてくれよ」 まぁ、無駄と知りつつも薄情な友人に抗議してみる。 「オイオイ、そんなことしたら早弁してるのがばれるじゃん」 ……………俺の友達はこんな奴らばっかだ。 「んなことより、さっさと飯食いに行こうぜっ。腹ペコでしょうがねぇよ」 「…………お前、今早弁したって言ったよな?」 「あんなもんおやつだっ」 …………ホントに、俺の友達はこんんばっかだ。
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