‐第①章‐

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父親はTVをみながら、   「ほぉ…不思議な事もあるなぁ…。 まぁ…お前はそんな病気にならんだろ?」   食べ終わってTVを見てる自分に声をかけた。   「ん…もしかして… なるかもよ?」   父親は途端、顔を曇らせた。   冗談だよ、と笑い飛ばそうとした矢先…   「隼人は健康だけが取り柄ですから」   と母親が隼人に抱き付いてきた。   「ちょっと!母さん止めろよ!」   隼人は慌てた。   「お父さんも隼人も、バカな事言わないでちょーだい!! …ほら。時間ですよ?」   気付けば7時。   朝の時間は格別に早い。   慌てて鞄を持つと、   「いってきまーす!!」   「お母さん、今日出かけるからね!」   「わかった!!」   と、怒鳴って学校に向かった。  
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