‐第①章‐

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今、真夜中。   隼人は夢を見ている。   夢…なのに… 暑い。 嫌な空気、嫌な暑さ… ダラダラ汗がでる。   そんな空間を、 隼人は慎重に歩く。   行くあてなんてない。   体が勝手に動く。   どれだけ歩いたか?   前に小さな灯が見える。   体はそこに向かっているらしい。   隼人は自分の体に任せてひたすら灯に向かって歩く。     突然。   目の前が明るくなる。   太陽の光とは違う何かに、思わず目をつむる。   目が慣れてくると… 灯の中心に何かが見える。     「…なんだよ。あれ…」     ふいに声がする。
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