‐第①章‐

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いつもの朝ご飯。   時間に余裕があるので、ゆっくり食べる。   すると後ろから声がした。   「お!隼人。 今日はやけにゆっくりしてるな」   味噌汁をすすりながら、父親をにらむ。   父親はヘラヘラ笑って、席につく。   「なんだその目は? だってそーじゃないか。 6時に目覚まし時計はなるが、お前は起きてこない。 しばらくするとドタドタ降りて来て、母さんに、起こせと怒鳴り、 朝の挨拶もせずに、ご飯を食べて慌てて学校にいく…がいつもの朝だろ?」   その通りだった。 目覚ましは6時になるのに、気付けば6時30分は過ぎてるのだ。   無言でご飯をかきこむ。   父親がTVをつけた。   ニュースが流れた。 6時30分   そのニュースは、 最近話題の『眠り病』についてだった。
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