FOCUS

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気のぬけたように、ハイハイと言って、リオは肩を竦めた。 私が、一度言い出したら聞かないのを知っている、数少ない一人。   「もっと真剣に聞いてょ!」   「だって…あんたの『好き』に一々付き合ってらんないよ」   「うぅ…リオの意地悪」   半ベソになり、制服の裾で涙を拭う。 リオの言うこともわからなくもないが、それよりも自分と同調してほしい。 そんな風に私は思っていた。   リオ…恋愛話はやなのかなぁ?   もう暗くなった夜空を見上げて、ぼんやりする。
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