キミの涙

4/6
前へ
/31ページ
次へ
美和子は一人の先輩に指導を受けていた。 真剣に話を聞き、相槌をうっている。 「(美和子も真剣だな…)」 ぼんやりそれを眺めていると、どこからかヒソヒソと小声で話す声が聞こえてきた。 「あれ絶対初心者だよね」 「経験者って感じじゃないしね」 そちらのほうを向くと、女の先輩二人が美和子のほうを見て話していた。 「てゆーか基本的なルールもわかってないんじゃない?」 「うわぁ最悪じゃん!もうすぐ大会あるのに初心者足引っ張る…」 「大丈夫だよ。あいつレギュラーなんかなれっこないよ」 「だよねぇ」
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加