63人が本棚に入れています
本棚に追加
「ケイ‼何時まで寝てんの‼学校に遅れるわよ‼」
翌朝、何時もと変わらぬお袋の怒鳴り声…何時もと変わらぬ朝…
何時もと違うのは…⁉
俺は…後二年しか生きれないかもしれないという事。
『起きてるよ…』
飯の支度をしているお袋に
『なぁ…高校辞めようかな…意味ないしね』
って言うとフライパンを振り上げ…
「何馬鹿な事言ってんの‼あんたの将来の為でしょ‼」
…
『馬鹿な事ね…将来か…』
「なんか言った⁉」
『嫌別に✋飯…いらねぇ…行ってきます』
「ちょっと‼ケイ⁉ケイ⁉」
俺は歩きながらこれからの事を考えてた…
後二年で死ぬ⁉今普通だぜ⁉まだ16なのに⁉まるで…テレビドラマかよ…
これから俺は…
未来を夢みても仕方ない…下手な希望は持ちたくない…ましては同情なんて…どうせ死ぬなら⁉…だが…自殺する勇気もない…だったら…無気力に生きてやる…感情を出さず、人とあまり関わらず…静かに、そう…静かに…楽しい思い出は必要無いんだ…後が辛いから…
気付けば学校を通り過ぎてた、
『さぼるか…言っても辛いしな』
最初のコメントを投稿しよう!