第3章 小夜館の人々

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私たちが部屋に入ると 部屋には天井から二本のロープがぶら下がっており、ロープの先には ちょうど人の頭が入るくらいのわっかのようなものが作ってあった。 こ・・れ・・は・・・ さらに壁には怪しい悪魔のような生き物が描かれ、 床には魔方陣らしきものが伺える。 うん、もはや何もいうまい・・ 私は気を取り直して窓の外を一望した。 どこのホテルや旅館でも、部屋に入ると必ず窓からの景色を眺めてしまう。 ここも例外ではなかった。 あ~ いい景色・・ 窓からは一面真っ白な世界が見えた。 この洋館は最悪だけど、窓から眺める景色は、最高だ・・ あ・・! ドラム缶女だ・・ 窓からは先程のドラム缶女が見えた。 なんだか、もう ヤケクソになっているのか、 すごいテキトーに仕事をしている。 理子「ねえ、そういえば、さっきの大広間で三時のおやつを旅館側が出すから、 良かったら来てくれって・・」 どうせ、コウモリの煮物とかヒキガエルの唐揚げとかが出てくるに違いない・・ それに、スキーで疲れ果て私は少し休みたかった。 もう、身体中が痛い。 明らかに私の脳の神経細胞は身体的苦痛のシグナルが点灯していた。 のんきにお茶菓子なんか食ってる余裕はもう私にはないのだ。 私は嫌そうに理子を睨み付けてやった。 理子「行くわよね!?」 普段なら、私が睨むと、それ以上は何も言わなくなるのだが、 理子のやつ・・今回は本気で行きたいらしい。 こうなると 私の負けである。 どうも理子様の強引さには弱い・・ 仕方なく、私は重たすぎる腰を上げ、大広間へと理子とともに足を向けた。
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