第3章 小夜館の人々

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四人組の中から魔女のコスプレをした女が私たちの前に出てきて、 2、3回、私たちを舐め回すように見ると、こう言い放った。 魔女「フフ・・素人ねぇ・・ ここの小夜館に仮装もせず、しかもホラーの知識もない・・ 何しにきたの?スキーでもしにきたの?アハハ!」 本人は煽りのつもりで言ったのだろうが 図星すぎて、言葉も出なかった。 まさしく、私たちは単なるスキー客だったのだ・・ だが、何かムカつきが押さえられない・・ 魔女「まあ、あなたたちにはこの館は無理ね。 とっとと帰るといいわ!」 隣の理子様の頭からも ぶちんという音が聞こえたような気がした・・ すると、ゾンビのメイクをした男が間に入ってきた。 ゾンビ「まあまあ、落ち着いて」 どうやら、仲裁しているようだ。 優しいゾンビだ・・ その時、聞き覚えのある音楽が大音量で館に響きわたった・・! な、なんだ? 次は何が出てくるんだ!? ドラキュラ「こ、これは!!」 ジェイソン「ま、まさか!あのお方が来ているのか!?」 魔女「このテーマソングは・・」 ゾンビ「ジョーズ・・」 そうだ!ジョーズだ! ジョーズの曲じゃないか! 階段を誰かが降りてくるのが見えた。 それは鮫のぬいぐるみを着た女性だった! 鮫の口から本人の顔が見え、かろうじて女性ということがわかる・・ 続いて、ミミズのぬいぐるみを着た女性が降りてくる。 こちらもミミズの頭から本人の顔が出ている そういえば昔、スクワームというミミズが人間を襲うホラーを見たことがある。 また、わけのわからん奴らが出てきた・・ ここはビックリ館か・・
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