第3章 小夜館の人々

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夏子「どうですか?お味は?」 夏子さんが私と理子に話しかけてきた。 理子「すっごい、美味しい~!」 夏子「そうですか、腕を奮った甲斐がありました・・」 やっぱり、夏子さんが作ったのか・・ やんちゃな冬美さんや、ドラム缶女の小町ちゃんには この味はまず出せまい。 由香「夏子ちゃん、冬美ちゃん、アナタたちも休憩よ。 私達も一緒にケーキを食べましょ」 由香オーナーが言った。 夏子「はい。」 由香「これで全員揃ったかしら?」 これで全員? 以外と少ないと思ったが、 この旅館だけに、こんなもんかとも思った。 冬美「203号室のお客様が、また・・」 203号室? 私達の隣の部屋だ・・ 由香「そう。 別に強制じゃないもの。 構わないわ」 冬美「それにしても、ここ三日間ほど部屋から出てきませんよ? 中にいるのかどうかもわかりませんし・・」 由香「お客様のプライベートには干渉しないようにね」 冬美「はい」 夏子「中で死んでたりして・・ウフフ・・」 また、夏子さんが不吉なことを言う。 しかし、そんな不気味で謎な奴が隣の部屋なんて・・ ただでさえ不気味な館なのに、さらに追い討ちがかかった。
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