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夏子「どうですか?お味は?」
夏子さんが私と理子に話しかけてきた。
理子「すっごい、美味しい~!」
夏子「そうですか、腕を奮った甲斐がありました・・」
やっぱり、夏子さんが作ったのか・・
やんちゃな冬美さんや、ドラム缶女の小町ちゃんには
この味はまず出せまい。
由香「夏子ちゃん、冬美ちゃん、アナタたちも休憩よ。
私達も一緒にケーキを食べましょ」
由香オーナーが言った。
夏子「はい。」
由香「これで全員揃ったかしら?」
これで全員?
以外と少ないと思ったが、
この旅館だけに、こんなもんかとも思った。
冬美「203号室のお客様が、また・・」
203号室?
私達の隣の部屋だ・・
由香「そう。
別に強制じゃないもの。
構わないわ」
冬美「それにしても、ここ三日間ほど部屋から出てきませんよ?
中にいるのかどうかもわかりませんし・・」
由香「お客様のプライベートには干渉しないようにね」
冬美「はい」
夏子「中で死んでたりして・・ウフフ・・」
また、夏子さんが不吉なことを言う。
しかし、そんな不気味で謎な奴が隣の部屋なんて・・
ただでさえ不気味な館なのに、さらに追い討ちがかかった。
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