第3章 小夜館の人々

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冬美「冬美です。25才です」 と、一言で紹介を終えた冬美さん。 夏子「夏子です。趣味はオカルトです。 この館が気に入って、無理矢理オーナーに言って雇ってもらいました」 まあ、ここで働く人もオカルトやホラーのマニアなんだなと、思わず納得した。 小町「えっと・・小町です・・」 と、小町ちゃんが名前を名乗った瞬間、何人かから、ププっと吹き出す笑いを堪える音が聞こえる 小町「えっと・・よく聞かれるんですが、もちろん本名です。 文句は私の親に言ってやってください~」 と小町ちゃんは自虐めいた発言をすると 周りは私も含め大爆笑になった。 由香「さ、自己紹介も全員終わったことだし、 私達は仕事にもどりますね」 と、由香オーナーは言い、従業員にケーキの皿やらを片付けるよう指示をした。 夏子さんはお皿を片付けながら、チラリと窓を見る。 夏子「だいぶ、吹雪いてきましたね・・」 全員が窓の外を見る 由香「今夜は荒れるわね・・」 夏子「はい」 二人は予言めいた言葉を口にする。 夏子「大丈夫ですかね?」 由香「・・何が?」 夏子「こんな夜には・・・」 由香「早く、お皿を片付けなさい」 由香オーナーは眉をひそめ、夏子さんの言葉を遮るように キツイ口調で言葉を放った。
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