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大広間に着くと、冬美さんが
いきり立っていた。
冬美「うちのリーダーは
何やってたんだ!
ミスミス殺されて!」
夏子「リーダーを責めるのは
お門違いですね。
由香さんは、いくら武器を
与えられたとはいえ、
相手は3人かもしれないし。
2人かもしれない。
いずれにしろ
多勢に無勢です」
納得できないといった表情で
冬美さんは
そこらじゅうの家具やらに
あたりちらす。
その時、
ハっとして小町さんが
口を開いた。
小町「昨日、2回
銃声 鳴りましたよね?」
ジョーズ「それが
どないしたんや?」
小町「一回目は
フェイクじゃない
でしょうか~?」
ん?
未来「フェイク・・?
と、いいますと?」
小町「1回目は私たちを
油断させるための
音だけです。
もう殺害した・・と、見せかけ
実は誰も殺していなかった。
油断して、由香さんが
眠りについた頃
BANG!
・・という作戦では?」
采夏「なるほど、
奇襲・・か」
1回目は
由香さんを油断させるための
音だけ・・
くそう!そういうことか!!
ジョーズ「じゃ、なんや!?
これからは1回 銃声鳴っても
安心して寝れんやないか!」
それは困る・・
采夏「雪女側は
こっちを精神的にも体力的にも
追い詰めるつもりか・・
やっかいね・・」
完全にこっちが不利だ・・
小町「やはり、向こうには
頭のキレる奴が
いますね・・」
まさに疑心暗鬼だった。
誰が雪女だ?
鬼は?
ビリビリとした空気が
大広間を覆う。
雪女側さえも鬼という敵は
いるのだ・・
全員が互いを疑い。
互いを警戒する。
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