雪女編・第5章

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未来「まあ、そんなに 敵意を剥き出しに しないでくれる?」 ジョーズ「何や!  何が狙いや!」 全員、何らかの戦闘体制を取る 瑞穂「ベ、ベギラマ!!」 瑞穂さん・・呪文はいい・・ 未来「人間側にも 雪女側にも敵は いるでしょう・・ まずは、そいつを 排除するべきよ」 鬼・・か・・ 采夏「つまり、 こういうこと? 死を覚悟したアナタは 鬼の情報提供をすると?」 未来「その通り。 ただし、そいつを先に 処刑して欲しい。 明日まで命は預けて 欲しいわけ。 何故かって? 明日は私の母の命日だから どうせなら、同じに日に 死にたいのよ・・」 冬美「信用できん・・!」 未来「なら、 鬼を教えることはできない」 少しの間、硬直する交渉。 やがて、小町さんが口を開く 小町「私たち人間側には 有利ですよね・・この交渉。 無論、未来さんが 嘘をつくという可能性も あるけれど、 雪女側にとっても 鬼は排除したい存在。 鬼を処刑で排除するのが 困難だと悟った雪女側は 昨日の夜、 雪女確定を引き換えに 鬼の情報提供することを 計画したんじゃないですかね?」 未来「その通り。 さ、どうする?」 どうする!? 私が聞きたい! どうすればいい!? 刻々と時間は迫る・・ ジョーズ「お春さん、 決めてや・・ リーダーなんやし」 お春さんに 全任しようというのか・・ お春「わしっ!? わしゃ、賛成じゃよ! 雪女側の交渉、 どんと、乗ったわい! ・・あがっ!」 入れ歯、外れすぎだろう・・ 采夏「決まったわね」 小町「じゃ、 鬼を教えて下さい・・」 未来さんは髪をひるがえし ビシリと指をさす 未来「鬼はあなたよ! うまく潜伏してるようだけど 残念だったわね! 私が地獄へと 道連れにしてあげるわ!」
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