雪女編・第6章

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冬美さんが 自主的に代行リーダーになり 赤い紙を配り始める。 こいつはたぶん、 リーダーを自分で やりたかったんだな・・ 冬美さんは 私の前に来て赤い紙を置くと こう囁く。 冬美「わかってる  でしょうね? 未来以外に投票したら、 アナタ、雪女決定だから」 ・・・・怖っ やはり、 未来さんしかないのか。 さすがにここで 未来さん以外の名前を書けば 疑われることだろう。 私は紙に『未来』と やけくそ気味に書き殴り 冬美さんに手渡す。 冬美さんが集めた票を 開き始め、言葉を放つ。 冬美「言い残すことは?」 未来「無い」 キッパリと即答で返す、 未来さん。 そして、席を立つと 階段へと向かう・・ 小町「どこいくんですか?」 未来「死に様なんて 誰だって 見られたくないでしょう・・ じゃ、さよなら」 私たちに背を向き 手を振ると未来さんは 階段を駆け上る。 その後ろ姿には もはや死神の姿は 無かった・・
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