9552人が本棚に入れています
本棚に追加
/473ページ
小町「お客さんのドラキュラ・勝之さんが死んじゃってますー!」
誰もが耳を疑った。
たまらず 誰かがもう一度確かめるように小町ちゃんに聞き返す。
小町「っていうか、殺されてます!」
は・・?
何言ってんのこいつ・・
ジョーズ「どうせ、この小夜館の客を怖がらせるためのイベントやろ~?
味な事するようになったやん~」
理子「な、なーんだ。
また、嘘か~・・
ビックリした~」
小町「ち、ちがいますってば!マジっす!」
ミミズ「迫真の演技やね~
顔もかわいいし、こんなトコで働くよりも、女優にでもなった方がええんちゃうやろか~」
小町「あ・・いや、そうっスかね、
いや~・・それほどでも・・」
夏子「小町さん、
寝ぼけるのも、いい加減にしてください。
お客様に迷惑でしょう」
由香「小町ちゃん、アナタ解雇よ!
この吹雪が止んだら、
荷物まとめて とっとと 出てってちょうだい!」
小町「信じられないんだったら、自分の目で確かめて下さいよ!
まあ、お勧めはしませんけど・・」
私達はお互いを見つめ合った・・
これは本当かもしれないと、何人かは思っていたはずだ。
ジョーズ「よっしゃ!
見に行ったろやないけ!
下手なメイクのフェイク死体だったら、怒るで~」
由香「そうね。
小町ちゃんの見間違いかもしれないしね」
確かに、見間違いという線も十分に考えられる。
小町ちゃんは、「また、あそこに行くのか~、やだな~」「もう一回、死体見るのかよ・・」などと、ブツブツ文句を言いながら
渋々 承諾した。
小町「覚悟しといて下さいよ・・
結構 強烈ですよ・・死体」
小町ちゃんは そう念を押すと玄関に向かい 歩きだした。
最初のコメントを投稿しよう!