第5章 第一の殺人

4/8
9552人が本棚に入れています
本棚に追加
/473ページ
小町「お客さんのドラキュラ・勝之さんが死んじゃってますー!」 誰もが耳を疑った。 たまらず 誰かがもう一度確かめるように小町ちゃんに聞き返す。 小町「っていうか、殺されてます!」 は・・? 何言ってんのこいつ・・ ジョーズ「どうせ、この小夜館の客を怖がらせるためのイベントやろ~? 味な事するようになったやん~」 理子「な、なーんだ。 また、嘘か~・・ ビックリした~」 小町「ち、ちがいますってば!マジっす!」 ミミズ「迫真の演技やね~ 顔もかわいいし、こんなトコで働くよりも、女優にでもなった方がええんちゃうやろか~」 小町「あ・・いや、そうっスかね、 いや~・・それほどでも・・」 夏子「小町さん、 寝ぼけるのも、いい加減にしてください。 お客様に迷惑でしょう」 由香「小町ちゃん、アナタ解雇よ! この吹雪が止んだら、 荷物まとめて とっとと 出てってちょうだい!」 小町「信じられないんだったら、自分の目で確かめて下さいよ! まあ、お勧めはしませんけど・・」 私達はお互いを見つめ合った・・ これは本当かもしれないと、何人かは思っていたはずだ。 ジョーズ「よっしゃ! 見に行ったろやないけ! 下手なメイクのフェイク死体だったら、怒るで~」 由香「そうね。 小町ちゃんの見間違いかもしれないしね」 確かに、見間違いという線も十分に考えられる。 小町ちゃんは、「また、あそこに行くのか~、やだな~」「もう一回、死体見るのかよ・・」などと、ブツブツ文句を言いながら 渋々 承諾した。 小町「覚悟しといて下さいよ・・ 結構 強烈ですよ・・死体」 小町ちゃんは そう念を押すと玄関に向かい 歩きだした。
/473ページ

最初のコメントを投稿しよう!