第6章 第二の殺人

2/6
前へ
/473ページ
次へ
急に誰かの悲鳴が吹雪の中を疾走していった・・ 悲鳴はミミズだった。 次から次へと一体なんだってんだ・・! ミミズ「あ、あれ・・」 ミミズは目線を送る・・ それは明らかに『人の手』だった・・ 恐ろしいくらいの純白の地面から まるでこちらを手招きしているかのごとく 飛び出していた・・ 次は誰なんだ!? いや、そもそも 私たちが知っている人物なんだろうか? たった一つだけいえることは、 私たちに突きつけられた この現実を受け止めれる者は もう誰一人いないということだった・・ 由香「・・だ、誰かしら?」 明らかに 雪の中に埋まった部分の体を見てこいと言わんばかりだった・・ 理子「もう、誰でもいいよっ! 早く戻ろう!早く戻ろうよ!」 由香「そ、そうはいかないわよ、 お客様かもしれないじゃない・・」 ジョーズ「じゃ、あんたらで行ったら ええんとちゃう?」 ミミズ「そや!ウチら関係ないわ! うちも早く帰りたい!」 由香「夏子ちゃん・・一緒に・・」 夏子「嫌です」 夏子さんは0.3秒で キッパリ断った。 由香「小町ちゃん・・お願い・・」 小町「時給800円で!? 嫌ですよ!」 由香「1万でも2万でも、臨時ボーナス出すから!!」 小町「わかりました。 この小町に何なりとお申しつけ下さい!」 快諾した・・ 金に弱すぎだろ・・小町ちゃん・・ 由香オーナーと小町ちゃんは、 恐る恐る『手』の方へと近づいていった。 全員が凝視して見守る中、 小町ちゃんは天を仰ぐと 「でんでんころん!」と訳の解らない言葉を叫び、 十字を3回ほど指できると、 靴で『手』の周りの雪を払いのける・・
/473ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9554人が本棚に入れています
本棚に追加