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由香「ああ・・なんてこと・・」
その場で由香オーナーは崩れ落ち、がっくりと
うなだれた。
小町「・・冬美さん」
その『手』の主は冬美さんだった。
夏子「今朝から探していたのですけれど・・」
まさに悪夢だ・・
理子「よし!
目的は果たした!
早く戻ろう!」
由香「そ、そうね・・
警察に電話を・・」
私たちは小夜館へと、
再び 足を進めた・・
もう、足はかなり冷たくなり ほぼ感覚がない。
あんなに嫌っていた小夜館が
すごく、いとおしい
小町「う~ん、変だな~」
小町ちゃんが ふと小さい声で 独り言を囁きながら、首を捻っていた。
私も少し、考えてみることにした。
まず、冬美さんと勝之さんの接点はあるのか?
と、いうことである。
この閉鎖された狭い中、たぶん、二人を殺害したのは同一犯人だろう。
全く見ず知らずの殺人犯がたまたま二人いて
たまたま昨晩、その二人の殺人犯が凶行に及んだとは到底 考えられないからである。
だとしたら、二人には殺される理由である接点があるはずなのである。
もちろん、犯人が無差別殺人を行っているのなら話は別なのだが・・
二人が殺された理由は何だろうか・・
そもそも、接点とはいってみたものの
二人が殺害された理由は同じなのだろうか?
違うとしたら・・
色々と考えているうちに
私たちは小夜館へと
辿り着いた・・
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