第6章 第二の殺人

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由香「ああ・・なんてこと・・」 その場で由香オーナーは崩れ落ち、がっくりと うなだれた。 小町「・・冬美さん」 その『手』の主は冬美さんだった。 夏子「今朝から探していたのですけれど・・」 まさに悪夢だ・・ 理子「よし! 目的は果たした! 早く戻ろう!」 由香「そ、そうね・・ 警察に電話を・・」 私たちは小夜館へと、 再び 足を進めた・・ もう、足はかなり冷たくなり ほぼ感覚がない。 あんなに嫌っていた小夜館が すごく、いとおしい 小町「う~ん、変だな~」 小町ちゃんが ふと小さい声で 独り言を囁きながら、首を捻っていた。 私も少し、考えてみることにした。 まず、冬美さんと勝之さんの接点はあるのか? と、いうことである。 この閉鎖された狭い中、たぶん、二人を殺害したのは同一犯人だろう。 全く見ず知らずの殺人犯がたまたま二人いて たまたま昨晩、その二人の殺人犯が凶行に及んだとは到底 考えられないからである。 だとしたら、二人には殺される理由である接点があるはずなのである。 もちろん、犯人が無差別殺人を行っているのなら話は別なのだが・・ 二人が殺された理由は何だろうか・・ そもそも、接点とはいってみたものの 二人が殺害された理由は同じなのだろうか? 違うとしたら・・ 色々と考えているうちに 私たちは小夜館へと 辿り着いた・・
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