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私に稲妻のような衝撃が走った・・
夏子と呼ばれた女性の風貌といったら、メイド?いや、ゴスロリ?V系?
とにもかくにも、この小夜館にピッタリの格好ではあった・・
理子「あれは、何のコスプレだ?」
理子もさすがに驚きを隠せない。
夏子さんはこちらに歩み寄ると、ペコリと一礼をし、「では、お客様こちらへ・・」
と、言い階段の方へと足を進めた。
このコスプレ女についていけばいいのか!?
何だかとっても不安なんだけど・・
行く先には妖怪が待ってて食べられたりしないだろうか・・
夏子さんの後について階段を上りはじめると、
改めて、怪しいオブジェなどが目につく・・
鹿の首が壁に掛けられていたり、
作者の美的センスを疑うヘンテコリンな壺、
何が描かれているのか全く理解できない絵画。
遊園地のアトラクションか・・ここは・・
理子「夏子さん、これは何ですか?」
夏子「ああ、それは毒蛇の剥製らしいですね、噛まれたら3秒で死ぬらしいです。気をつけてきださいね・・剥製でも夜中に動きだすことがあるらしいんですよ、ウフフ・・」
もう家に帰りたい・・
理子「・・・・。
じゃ、じゃあ、これは?」
夏子「あ、それは触らないで!
それは触る者には死が訪れると言われる呪いの鉄仮面です!」
なんでそんな危ないもん、こんなとこに置いとくんだよ・・
もう嫌・・
夏子「あ、あそこに置いてあるのは実際使用されたギロチンですね。
すごい高価な物です。私もいつか手に入れたいなと思ってます。」
夏子「それで、この絵は作者がこの絵を書きあげた直後に自殺して
血がキャンパスに飛びうつった、血染めのラデンという絵です
ほら、ここ!血がどっぷりついてるでしょ?
いつ見ても感動しますね・・」
私は何も言わず、途中から耳をふさいだ・・
夏子さんはその後も楽しそうに色々な恐怖オブジェの説明をし、
部屋につくまでに、5分で行ける距離を2時間の時間を要し、ようやくたどり着いた。
チャチなお化け屋敷より、よっぽど恐い。
ああ、そうか・・
やっぱり、この手のオカルトマニア向けの旅館なんだな・・納得した・・
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