第2章 ファーストステージ

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夏子「はい、ここが204号室ですよ。 この部屋は昔、あるカップルが宿泊し、親に反対された恋を悲観して、じさ・・」 理子「あーー!! もう、その先は言わなくていいから、ね? 案内、ありがとうございました、夏子さん! でわ~!」 夏子「そうですか、ではごゆっくり・・」 お前のせいで、ごゆっくりなんてできねぇ・・ 夏子「あ・・そういえば・・ この近くにある『雪女郎沼』には、もう行かれましたか?」 理子「は?ゆきじょうろ?」 ゆきじょろうだろ・・ じょうろって・・理子様・・ 夏子「行かれてないのなら、よいのです。 あそこは本当に近づかない方がよろしいかと。」 理子「ゆきじょうろ、ね! わかった、近づかないようにするよ!」 夏子「ゆきじょろう。」 夏子さんはふと窓の外を見ると一人ごとのようにこう呟く 夏子「今夜は吹雪きそうです。 こんな夜には・・・」 夏子さんは言いかけて、私たちの方に顔を向け、笑顔を見せた。 私はその笑顔にとてつもない寒気を感じた・・
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