第一章

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近藤海斗(15歳)は繁華街のゲームセンターでカモを物色していた。 カツアゲ&喧嘩するカモだ。 平日の、晩8時頃が1番の狙い時だった。 塾帰りの小学生や、大人めの坊ちゃんタイプの学生が、勉強疲れの息抜きに、よくこのゲーセンに来る。 そして、真っ直ぐ家に帰らない、中途半端な不良達もよくたまっていた。 海斗にとってはどちらもカモなのだった。 海斗は店では、狩る事はしなかった。 店で物色した後、しばらく後を付けて、襲うのだ。 そうした方が、この狩場が荒れなくて済むし、変な噂も立てられなくて済む。
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