第一章

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今日はお受験前の中学生二人組に目をつけた。 海斗は地元では、少し名前の通ったチンピラ学生だった。 小学生から中学校の真ん中まで続けていた柔道のおかげで、喧嘩はほとんど負けた事がなく、悪い事を顔色を変えずに出来る、肝の太さもあった。 中学二年生の時に、すでに通っていた中学校をシメてしまっていた。 近くにある中学校の不良達も、海斗の噂を聞いただけで、腰が引け、海斗の通う中学校といざこざを起こす事もなかった。 周りの同級生に番格と、祭り上げられるのは気分良かったが、祭り上げられると、自分についてくる同級生に良いトコを見せたいために、中学生とは思えない金を使う事もしばしばあった。
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