覚醒

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家に帰った俺は鞄を放り投げ、制服をさっさと脱いでバイト先へと向かった。 バイト先は小綺麗なレストランだ。 「ちす。」 裏口から厨房を抜けてロッカールームに入れば、そこで悠長に煙草をふかす男がいる。 「おー、はやく着替えろやクソガキ。」 「ういーす。」 地毛の金髪と碧眼が白いコック服に眩しい。 この外見だけは最高に良い男が 俺を雇ってくれた店長、和久井 竜彦(わくいたつひこ)その人だ。 .
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