覚醒

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「…嘘だな。」 ぎくぎくり 「そ、そんなわけ、ないじゃないですかー。あはははは。」 俺はロッカーをばたんと閉めて、にこやかに笑って見せた。 それでも和久井さんの般若のような形相は変わらない。 ああ、無駄に良いお顔がそんなに歪んで… そんな馬鹿なことを考えていると、和久井さんが持っていた煙草をぎゅうともみ消した。 その、…掌で .
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