覚醒

15/39
前へ
/316ページ
次へ
「てめぇ、また謹慎になりやがったな。退学になったらどーすんだ!高校卒業しねーと絶対雇ってやらないからな!!」 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!!!!」 俺はとりあえず本能のまま謝った。 土下座する勢いで謝った。 和久井さんはしばらく俺に説教して フィニッシュに『このクソガキ!!』と俺のみぞおちに思い切り拳を沈めてから さっさとロッカールームを出て行った。 清々しいほどのスピードと的確さ。 そしてダメージ。 俺はみぞおちを押さえて背筋を丸めながら、よろよろと和久井さんのあとに続いた。 .
/316ページ

最初のコメントを投稿しよう!

82人が本棚に入れています
本棚に追加