覚醒

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原田は有無を言わさず俺を生徒指導室に連れて行き、鍵をしっかりと閉め、向き合った椅子に座った。 生徒指導室はまるで、刑事ドラマに出てくる事情聴取する部屋みたいな雰囲気。 狭い部屋に机を挟んで椅子が2つ。 あと足りないのはスタンドライトとカツ丼くらいかな。 「おまえ、また喧嘩したのか。」 原田が刑事顔負けの詰問口調で俺に迫ってくる。 毎度のことなので大分慣れているものの、やっぱり怖い。 「あー、まァ。」 .
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