傾いた世界の隠し方

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真上から照りつける太陽の影になって、大きな黒い物体は私のそばを通りすぎて行った。 やたらデカイ図体 ダサイ黒ブチの眼鏡 中途半端におしゃれと言えないボサボサの髪 彼は一ノ瀬零。 三人の中で一番身長が高く、一番無口。 女子からは気持ち悪がられ、男友達もいない あ、いないわけじゃない。 気持ち悪い者同士の友達がいるみたいだ。 仲矢涼と小泉秋。 三人とも学校では嫌われているらしくて、いじめまがいのようなものにあったこともあるらしい。 でも、私はあなたに触れてみたいと思ってた。  
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